2020年になってしばらく経ったので、2019年の公募・売出(PO)結果を振り返り、勝率や平均騰落率、受渡日に最も儲かった銘柄と損した銘柄を確認してみます。
2019年は日経平均株価が前年比で18%以上上昇した年でしたが、POを実施する企業は少なかったです。国内募集のあったPOは、2018年には109件ありましたが2019年は65件と大幅に減少しました。
2019年のPO結果まとめ
2019に国内募集のあったPOは65件あり、そのうち受渡日の始値が発行・売出価格を上回ったケースは47件(勝率は72.3%)、平均騰落率は+2.1%でした。
2019年のリートのPO結果
リートに限定してみると、POは30件あり、そのうち受渡日の始値が発行・売出価格を上回ったケースは28件(勝率は93.3%)、平均騰落率は+3.5%でした。
2019年のリートを除いたPO結果
リートを除くと、POは35件あり、そのうち受渡日の始値が発行・売出価格を上回ったケースは19件(勝率は54.2%)、平均騰落率は+0.9%でした。
2019年のリートを除いた貸借銘柄のPO結果
リートを除くと、貸借銘柄のPO(PO発表日に売り禁となったものは除く)は17件あり、そのうち受渡日の始値が発行・売出価格を上回ったケースは13件(勝率は76.4%)、平均騰落率は+3.1%でした。
2019年のリートを除いた信用銘柄のPO結果
リートを除くと、信用銘柄のPO(PO発表日に売り禁となった貸借銘柄も含む)は18件あり、そのうち受渡日の始値が発行・売出価格を上回ったケースは6件(勝率は33.3%)、平均騰落率は-1.2%でした。
最後に
2019年は件数は少なかったですが、平均騰落率は+2.1%と2017年、2018年よりも良かったです。日経平均株価が前年比で18%以上、REIT指数に至っては20%以上上昇していたので、その影響も大きかったとみられます。
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関連記事>>2018年のPO結果まとめ、勝率や平均騰落率は?受渡日に最も儲かった銘柄と損した銘柄は?
最後に、受渡日に最も儲かった銘柄と損した銘柄を発表します。
受渡日の始値で売って儲かったランキング
公募株を受渡日の始値で売って儲かった銘柄上位
銘柄 | 発行売出価格 | 受渡日の始値 | 騰落率 |
---|---|---|---|
Lib Work | 1,083円 | 1,190円 | +9.9% |
三菱地所物流リート投資法人 | 335,887円 | 368,000円 | +9.6% |
串カツ田中ホールディングス | 1,922円 | 2,099円 | +9.2% |
MCUBS MidCity投資法人 | 110,760円 | 120,300円 | +8.6% |
日本プロロジスリート投資法人 | 227,458円 | 245,100円 | +7.8% |
受渡日の始値で売って損したランキング
公募株を受渡日の始値で売って損した銘柄上位
銘柄 | 発行売出価格 | 受渡日の始値 | 騰落率 |
---|---|---|---|
霞ヶ関キャピタル | 6,237円 | 5,740円 | -8.0% |
かんぽ生命保険 | 2,375円 | 2,204円 | -7.2% |
アルヒ | 2,051円 | 1,920円 | -6.4% |
チェンジ | 2,764円 | 2,636円 | -4.6% |
HEROZ | 12,153円 | 11,690円 | -3.8% |
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