6月7日(水)翌週に売出価格の決定を控えたルネサスエレクトロニクス (6723)が前日比10%を超える上昇を演じ終値は1,039円でした。ルネサスエレクトロニクスの仮条件は、1株につき750円~900円に設定されているため上限の900円で決まっても足元の株価からすると13%を超えるディスカウントが発生するため、POの参加に興味を持たれた方が多いと思います。
そこで、ここ数年のPO案件で公募価格決定日から受渡日にかけて株価の下落率の大きな銘柄がどれくらい下落していたか調べてみました。
■2015年のワースト銘柄
2015年のワースト銘柄は、TASAKI (7968)です。TASAKIの売出価格の決定日の株価は2,284円、受渡日の始値は1,922円。この間の下落率は15.8%でした。
■2016年のワースト銘柄
2016年のワースト銘柄は、OATアグリオ (4979)です。OATアグリオの売出価格の決定日の株価は1,353円、受渡日の始値は1,131円。この間の下落率は16.4%でした。
■2017年のワースト銘柄(6月7日時点)
2017年のワースト銘柄は(6月7日時点)、TOKYO BASE (3415)です。TOKYO BASEの売出価格の決定日の株価は3,385 円、受渡日の始値は3,050円。この間の下落率は9.9%でした。
■まとめ
2015年以降の延べ200を超えるPO案件を調べてみると、公募価格決定日から受渡日にかけて最大の下落率は16.4%でした。
そのため、ルネサスエレクトロニクスが足元の株価で価格決定日を迎え、売出株を貰うとかなりおいしい状況ではありますが、OATアグリオの時の下落率までを想定すると安泰とは言えないようです。
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