貸借銘柄のPO(公募増資・売出)に参加する理由

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読者様から「「貸借銘柄なのでPOに参加します。」と記事に書いてあるがなぜ貸借銘柄のPO(公募増資・売出)に参加するの?」という質問を特にPO初心者の方から良く受けています。

そこで、貸借銘柄のPO(公募増資・売出)に参加する理由を説明します。2016年及び2017年の貸借銘柄のPO結果についても振り返ります。

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説明の前に、禁止行為について

これも初心者の方から受ける質問に多いですが、貸借銘柄なのでPOに参加するというと「公募・売出発表での空売りのしかけですか」と問い合わせがあります。以前(2011年まで)は問題なかったため古いブログや雑誌だと、POで儲ける方法として掲載されているので仕方ないのかもしれませんが、公募増資発表後価格決定前に空売りを行い、新株等で空売りポジションを解消することは禁止されています。

貸借銘柄のPO(公募増資・売出)に参加するメリット

空売りすることで、発行価格とのサヤを抜くことができる

先程、公募増資発表後価格決定前に空売りを行い、新株等で空売りポジションを解消することは禁止されていると説明しましたが、価格決定後であれば、空売りを行い、新株等で空売りポジションを解消することはヘッジ取引として認められています。

そのため、価格決定後に空売りを行うことで、発行価格とのサヤを抜くことができます。(価格決定後は数日安定操作期間となるため、発行価格より上の値段で推移することが多いです。)

ただし、売買手数料、貸株料、場合によっては逆日歩の支払いがあるため、確実に儲かるわけではありません。

受渡日に売ることで儲けることができる

これは、過去のデータから言えることなのですが、貸借銘柄のPOの場合は受渡日に売るだけでも儲けが期待できます。

2017年の貸借銘柄のPO結果分析

例えば、2017年の貸借銘柄(※)のPOをみると、受渡日の始値が発行(売出)価格を上回った割合は87.1%、平均騰落率は+2.62%でした。

2017年のPO全体だと、平均騰落率は+1.69%なので貸借銘柄の優位性が分かります。

参考記事>>2017年のPOを振り返ってみる。受渡日に最も儲かった銘柄と損した銘柄は?

※増資発表日に売り禁となった銘柄及び発表日前から売り禁の銘柄は貸借銘柄としてカウントしていません。

2016年の貸借銘柄のPO結果分析

2017年の日本株は大きな下落もなく好調すぎたので、2016年の結果もみてみます。

2016年の貸借銘柄のPOだと、受渡日の始値が発行(売出)価格を上回った割合は77.5%、平均騰落率は+2.79%でした。

勝率は2017年に比べると落ちましたが、平均騰落率は少し良かったです。

問題も

本格的な下落局面が来たときどうなるかという問題があります。2016年は、日本株も大きく下落する場面がありましたが、1年を通してみるとほぼ変わらずくらいの水準で終わっていました。最近だと、年間を通じて大きく下落した年はありません。

2018年7月4日時点だと、TOPIXは年初から8%程度下落していますが、貸借銘柄のPOの平均騰落率は+1.57%です。やはり、2017年や2016年に比べると、悪い結果です。

本格的な下落局面が来たときは、貸借銘柄という理由だけで参加しても勝てないかもしれません。

関連記事>>信用銘柄のPO(公募増資・売出)に参加しない理由

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