リートのPOで公募割れ目立つ

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昨日、受渡日だったNTT都市開発リート、積水ハウス・リートもそうでしたが、今年に入りJ-REITの公募増資で受渡日に公募価格割れする銘柄が増えています。REIT指数は年初来で+16.7%(11月3目時点)と堅調なので何が起こっているのでしょうか?

2021年のリートのPO成績

11月3日時点のリートのPOの成績を確認してみます。件数は25件あり、受渡日の始値が公募価格を上回った場合を勝ちとすると勝率は64%、平均騰落率は+1.3%となっています。

ここ数年のリートのPOの成績は、勝率80~95%、平均騰落率+2.0%~+3.5%だったので、今年の成績は悪いです。

参考:2020年のPO結果振り返り、受渡日に最も儲かった銘柄と損した銘柄は?

参考:【公募増資】リートのPO結果まとめ。勝率、平均騰落率、格付けによる違いについて

原因は?

一時的な不調という可能性も十分あり得るのですが、今年に入って大きな変化といえば、日銀がJ-REITの買い入れを行わなくなったことが挙げられます。これが、需給面でマイナスとなっている可能性があります。

日銀のJ-REITの買い入れは3月を最後に行われていないので、4月以降のリートのPO成績を確認してみると、勝率55%、平均騰落率+0.9%とほぼ半数近くが公募割れするひどい状況です。

今後のリートのPOへの参加について

これまでリートのPOへの参加はおすすめと言ってきましたが、流れが変わった可能性があります。

今後のリートのPOへの参加は、これまでよりも慎重な姿勢で臨む予定です。

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