ビジョナリーHDが売出で株価暴落、過去のPO中止銘柄の下落率は?

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2018年7月25日に株式の売出しを発表したビジョナリーホールディングスの株価が、売出し発表後大幅に下落しています。売出し発表日の終値は192円でしたが、7月27日(金)の終値は120円まで下落しており、2日間の下落率は37.5%になります。

ここまで下落してしまうと実際に売出しが行われるのか気になるところです。そこで、最近のPO中止銘柄の下落率を調べてみました。

PO中止の理由としては様々あるのですが、株価下落が要因となっていることが多いです。株価が下落してしまうと、調達金額が少なくなってしますので中止の原因になります。

8月1日追記
ビジョナリーホールディングスは、115円(発表日からの下落率40.1%)まで下落する局面もありましたが、価格決定日の終値は132円(発表日からの下落率31.3%)まで戻し無事売り出しが実施されました。

2018年10月12日追記
歯愛メディカルがPOの中止を発表しました。

歯愛メディカルの場合

歯愛メディカルは、2018年10月4日に株式の売り出しを発表しましたが、株式市場が不安定なこと等を理由に2018年10月12日に株式の売り出しの中止を発表しました。

2018年10月4日の終値は6,980円でしたが、中止を発表した2018年10月12日の終値は4,980円と28.7%下落していました。10月12日の取引時間中には4,550円まで下落する場面があり、その時点での下落率は34.8%に達していました。

シャープの場合

シャープの場合は、6月5日の取引時間中に公募増資の観測報道がNHKなどから伝えられ、6月29日の取引時間前に米中間の貿易摩擦を理由として中止にする発表がありました。

そこで、6月5日の始値と6月28日の終値を比較してみると、2,999円と2,344円なので下落率は21.8%でした。

青森銀行の場合

2017年は、青森銀行がPOを中止しています。10月3日に公募増資の発表があり、10月11日に中止が発表されました。

そこで、10月3日の終値と10月11日の終値を比較してみると、3,840円と3,360円なので下落率は12.5%でした。

この下落率だけみると実施してもおかしくなかったのですが、公募増資発表前の1週間で株価が不自然に10%近く下落していたため、インサイダー取引の疑いがあるということで中止になりました。

大和ハウス・レジデンシャル投資法人の場合

2015年には大和ハウス・レジデンシャル投資法人が公募増資を中止しています。これは東洋ゴムの耐震不正が中止の理由で、株価下落はそれほどでもなかったです。

発表日の終値は265,800円、中止が発表された日の終値は242,100円(発表日からの下落率8.9%)でした。

アンジェスの場合

2015年には、バイオ株のアンジェスも公募増資を中止しています。こちらも株価下落はたいしたことなかったのですが、投資家の需要が想定に届かないということで中止になりました。

発表日の終値は221円、中止が発表された日の終値は216円(発表日からの下落率2.3%)でした。

ノジマの場合

2015年には、ノジマもPOを中止しています。ノジマは、最近の中では特に株価下落がきつかったです。ノジマは、8月18日に公募増資を発表しましたが、8月26日に株価下落で想定していた金額の確保が難しくなったことを理由に中止を発表しました。

そこで、8月18日の終値と8月26日の終値を比較してみると、1,817円と1,077円なので下落率は40.7%でした。

まとめ

PO発表後、株価が30%以上下落した場合はPOが中止となる可能性も考慮したほうがいいかもしれません。

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