2018年5月24日(木)東証1部上場ユー・エム・シー・エレクトロニクス (6615)が「新株式発行、自己株式の処分及び株式売出し」を発表しました。
ユー・エム・シー・エレクトロニクスは、241万株の公募増資、61万株の自己株式の処分及びオーバーアロットメントによる売出しに伴う最大41万株の第三者割当増資を行い、金額にして108億円規模の資金調達を実施します。また、現在第2位の大株主である東京センチュリーを売出人として72万株の売出しと52万株のオーバーアロットメントによる売出しも同時に実施します。主幹事はみずほ証券です。発行価格等決定日は6月4日(月)から6月6日(水)までのいずれかの日を予定しています。
調達した資金は、設備投資資金、子会社への投融資資金及び長期借入金の返済に充当する予定です。
東京センチュリーは、今回の株式売出し等に伴い保有比率は5%程度に低下するため、現在の第2位から第4位の大株主へと変更になります。
5月24日、ユー・エム・シー・エレクトロニクス株式は売り禁となることが日証金より発表されました。
6月4日追記
発行価格は1株につき2,878円、受渡日は6月12日(火)に決まりました。
■公募・売出し(PO)情報
銘柄名 | ユー・エム・シー・エレクトロニクス |
コード番号 | 6615 |
上場市場 | 東証1部 |
新株発行 | 2,413,500株 |
自己株式の処分 | 618,900株 |
売出株数 | 725,600株 |
OA売出 | 522,000株 |
合計 | 4,280,000株 |
希薄化 | 21.4% |
自己株式を除いた発行済み株式総数に対する売出株数の割合 | 5.1% |
仮条件 | 3.0% ~ 5.0% ディスカウント |
発行価格決定日 | 6月4日(月)~6月6日(水)のいずれかの日に決定 |
条件決定日 | 6月4日(月) |
発行価格(ディスカウント率 ) | 2,878円(3.03%) |
受渡予定日 | 6月12日(火)~6月14日(木)のいずれかの日 |
受渡日 | 6月12日(火) |
受渡日始値(発行価格比) | 2,706円(-6.0%) |
調達資金の使途 | 設備投資資金 子会社への投融資資金 長期借入金の返済 |
■幹事
証券会社名 | 割合 | |
主幹事 | みずほ証券 | 70% |
幹事 | 野村證券 | 14% |
幹事 | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 6% |
幹事 | SMBC日興証券 | 6% |
幹事 | SBI証券 | 3% |
幹事 | いちよし証券 | 1% |
マネックス証券でのお取り扱いが決定しました。(5月25日追記)
■企業情報
事業内容 | 電子機器の受託製造・開発を行うEMS事業が主力。車載・産機向けに注力。中国などに生産拠点 |
信用/貸借 | 貸借(売り禁) |
株主優待 | なし |
■投資指標
2018年5月24日時点
株価 | 2,996円 |
時価総額 | 501億円 |
PER | 26.9倍 |
PBR | 2.66倍 |
配当利回り | 1.00% |
■過去3年間に行われた公募増資の結果
受渡日 | 発行価格 | 受渡日始値 | 騰落率 |
2016年3月15日(新規上場時) | 3,000円 | 2480円 | -17.3% |
2017年6月1日付でで普通株式1株につき2株の株式分割
■ユー・エム・シー・エレクトロニクスのPO評価(管理人の参加について)
ユー・エム・シー・エレクトロニクスが公募増資、自己株式の処分及び株式売出しを発表しました。1株利益の希薄化や株式需給の悪化が懸念されます。先週、2021年3月期の連結営業利益目標を2018年3月期実績の2倍となる50億円とする新中期経営計画発表して急騰する場面がありましたが、これだと営業利益が倍になっても1株利益は倍になりません。
POについては、貸借銘柄ですが即日売り禁となったので不参加の予定です。
コメント