2017年12月4日(月)東証1部上場芝浦メカトロニクス (6590)が「株式の売出し」と「自己株式取得に係る事項の決定」を発表しました。
芝浦メカトロニクスは、OA含めて最大957万株の売出を行います。金額にして44億円規模の売出です。なお、自己株式の取得及び株式会社ニューフレアテクノロジーに対する譲渡株式数の決定に関連して最終的な売出株数は変動する可能性があります。主幹事はSMBC日興証券。売出価格等の決定日は、12月12日(火) から12月15日(金)までのいずれかの日を予定しています。
売出人は、株式会社東芝です。なお、東芝は公募による売出分とは別に信越エンジニアリング株式会社、株式会社ニューフレアテクノロジーに対してそれぞれ2,597,000株、上限1,600,000株を譲渡する予定です。今回の売出及び譲渡により東芝の保有比率は36%から10%に低下する見通しです。
また、2017年12月6日(水) から2017年12月7日(水) までの期間に東京証券取引所の自己株立会外買付取引により5,452,000株(発行済み株式総数(自己株式を除く)の10.98%)、24億円を上限に自己株式の取得を行います。
12月6日追記
本日、芝浦メカトロニクスは自己株式立会外買付取引による自己株式の取得(取得株式の総数 535.7万株、取得価額の総額 24億円) を行い、売出人である株式会社東芝が、当該自己株式の取得に応じてそ の保有する当社普通株式の一部(488.8万株)を売却いたしました。また、株式会社ニューフレアテクノロジーへの譲渡株式数は、1,600,000 株に決定しております。
この結果、売出株数が変更になります。
売出株数 8,337,000株→4,087,000株
OA売出 1,250,000株→612,000株
12月12日追記
売出価格は1株につき423円 、受渡日は12月20日(水)に決まりました。
■公募・売出し(PO)情報
銘柄名 | 芝浦メカトロニクス |
コード番号 | 6590 |
上場市場 | 東証1部 |
新株発行 | 0株 |
売出株数 | 8,337,000株 →4,087,000株 |
OA売出 | 1,250,000株 →612,000株 |
合計 | 9,587,000株 →4,699,000株 |
売出割合 | 19.4% →9.5% |
仮条件 | 3.0% ~5.0% ディスカウント |
売出価格決定日 | 12月12日(火)~12月15日(金)のいずれかの日に決定 |
条件決定日 | 12月12日(火) |
売出価格(ディスカウント率) | 423円(3.20%) |
受渡日 | 12月20日(水) |
受渡日始値(売出価格比) | 430円(+1.7%) |
売出人 | 株式会社東芝 |
■幹事
証券会社名 | |
主幹事 | SMBC日興証券 |
■企業情報
事業内容 | FPDや半導体等の製造装置メーカー。 |
信用/貸借 | 貸借 |
株主優待 | なし |
■投資指標
2017年12月4日時点
株価 | 465円 |
時価総額 | 241億円 |
PER | 19.1倍 |
PBR | 1.34倍 |
配当利回り | 1.29% |
■芝浦メカトロニクスのPO評価(管理人の参加について)
芝浦メカトロニクスが株式の売出しを発表しました。売出しのみのため希薄化はありません。自己株式の取得により最終的な売出し株数は大きく減少する見通しですが、需給面での懸念はあります。ただ、東芝の保有株の売却についてはある程度予想されていたことですし、自己株式の取得枠の大きさから好感される可能性もありそうです。
株価は、11月に年初の水準の2倍以上になる場面もありましたが、最近半導体株全般調整しており高値圏からはやや後退しています。チャート上は、ダブルトップを形成中のようにも見えます。
業績は、半導体関連株ということで好調です。今期前期比3割の増益を会社側では予想しています。
指標面では、直近の株価上昇もあり割安感はありません。
POについては、小型株なのが気になりますが、貸借銘柄なので参加予定です。
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