2017年11月27日(月)東証2部上場マーキュリアインベストメント (7190)が「東京証券取引所市場第一部指定承認」と「新株式発行、株式の売出し」を発表しました。
マーキュリアインベストメントは、OA含めて301万株の新株発行により、金額にして39億円規模の資金調達を行います。また、伊藤忠商事などによる90万株の株式売出しも実施します。主幹事はSMBC日興証券。発行価格等決定日は12月5日(火)から12月8日(金)までのいずれかの日を予定しています。
調達した資金は、キャッシュ・フロー投資及び事業投資において投資を予定している投資案件への自己投資資金、キャッシュ・フロー投資戦略に基づく新規ファンドへの 自己投資資金に充当する予定です。
売出人は、あすかホールディングス株式会社、伊藤忠商事株式会社 です。今回の売出しにより、伊藤忠商事はその他の関係会社から外れます。
また、2017年12月18日(月)をもちまして、上場市場を東証二部から東京証券取引所市場第一部へ市場変更することとなります。
12月5日追記
発行価格は1株につき1,406円 、受渡日は12月18日(月)に決まりました。
12月11日追記
マーキュリアインベストメントは、売り禁になりました。(約定日12月12日~)
■公募・売出し(PO)情報
銘柄名 | マーキュリアインベストメント |
コード番号 | 7190 |
上場市場 | 東証2部→東証1部 |
新株発行 | 2,500,000株 |
売出株数 | 900,000株 |
OA売出 | 510,000株 |
合計 | 3,910,000株 |
希薄化 | 21.9% |
売出割合 | 6.6% |
仮条件 | 3.0% ~5.0% ディスカウント |
発行価格決定日 | 12月5日(火)~12月8日(金)のいずれかの日に決定 |
条件決定日 | 12月5日(火) |
発行価格(ディスカウント率 ) | 1,406円(3.03%) |
受渡日 | 12月18日(月) |
受渡日始値(発行価格比) | 1,430円(+1.7%) |
調達資金の使途 | 投資案件への自己投資資金 新規ファンドへの自己投資資金 |
■幹事
証券会社名 | 引受株式数 | |
主幹事 | SMBC日興証券 | 1,990,000株 |
幹事 | SBI証券 | 136,000株 |
幹事 | 丸三証券 | 102,000株 |
幹事 | 岡三証券 | 102,000株 |
幹事 | エース証券 | 102,000株 |
幹事 | マネックス証券 | 68,000株 |
■企業情報
事業内容 | プライベートエクイティファンドの運営会社。 |
信用/貸借 | 貸借 |
株主優待 | なし |
■投資指標
2017年11月27日時点
株価 | 1,535円 |
時価総額 | 211億円 |
PER | 15.0倍 |
PBR | 3.44倍 |
配当利回り | 未定 |
■直近3年間に行われた公募増資の結果
昨年10月のIPO時の公募価格は1,450円、初値は1,390円でした。
※今年1月に1株を3株とする株式分割を実施。
■マーキュリアインベストメントのPO評価(管理人の参加について)
マーキュリアインベストメントが公募増資と東証1部への昇格を発表しました。希薄化率はそこそこあり、需給面での懸念もあります。今回の資金調達は成長のためには必要と考えられますが、市況等の影響により左右される事業です。
東証1部への昇格については、昇格期待銘柄としてはそれほど取り上げられていないようですが、昨年上場した2部銘柄で今年株式分割も行われていたので大きなサプライズはないのかもしれません。
株価は、ここ最近横ばい推移で日本株の上昇には全く乗れていません。
業績自体は、本日上方修正を発表し、今期の営業利益は前期比56%増となる予想をだしており好調です。
指標面では、比較対象となる企業の選び方で評価が分かれそうです。
POについては、小型株なのが気になりますが、貸借銘柄なので参加予定です。
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