2018年6月22日(金)東証1部上場シャープ (6753)が「新株式発行及び株式売出し」を発表しました。
シャープは、7,837万株の公募増資及びオーバーアロットメントによる売出しに伴う最大787万株の第三者割当増資を行い、金額にして2,162億円規模の資金調達を実施します。募集は国内及び海外で行われ、7,837万株のうち国内募集分は5,250万株となる予定です。国内の主幹事はみずほ証券、大和証券及び野村證券です。発行価格等決定日は7月9日(月)から7月11日(水)までのいずれかの日を予定しています。
調達した資金は、1,850億円をA種種類株式の取得資金に、300億円を8Kエコシステムの構築及び AIoT 事業の拡大に向けた研究開発費用に充当する予定です。
6月29日追記
シャープは、公募増資の中止を発表しました。中止の理由は、「米中間の貿易摩擦等により株式市場の不安定度が増しており、当社としては、かかる状況下で新株式発行等を継続することは、既存株主の皆様を始めとするステークホルダーの利益を最大化するには至らないものと判断した」ためです。
増資を行うことは、既に公表済みだったにも関わらず、6月22日の公募増資発表後、株価が10%以上下落していました。
公募増資の実施が条件だったため、中止に伴いA種種類株式の取得及び消却も行われません。
■公募・売出し(PO)情報
銘柄名 | シャープ |
コード番号 | 6753 |
上場市場 | 東証1部 |
新株発行 | 78,375,000株 国内:52,500,000 海外:25,875,000 |
売出株数 | 0株 |
OA売出 | 7,875,000株 |
合計 | 86,250,000株 |
希薄化 | 17.3% |
自己株式を除いた発行済み株式総数に対する売出株数の割合 | 0% |
仮条件 | 3.0% ~ 5.0% ディスカウント |
発行価格決定日 | 7月9日(月)~7月11日(水)のいずれかの日に決定 |
条件決定日 | 中止 |
発行価格(ディスカウント率 ) | 中止 |
受渡予定日 | 7月18日(水)~7月20日(金)のいずれかの日 |
受渡日 | 中止 |
受渡日始値(発行価格比) | 中止 |
調達資金使途 | A種種類株式の取得資金 研究開発費用 |
■国内幹事
証券会社名 | |
共同主幹事 | みずほ証券 |
共同主幹事 | 大和証券 |
共同主幹事 | 野村證券 |
■企業情報
事業内容 | 電機大手。テレビ、液晶パネル、白モノ家電等展開。16年8月、台湾・鴻海精密工業の子会社に |
信用/貸借 | 信用 |
株主優待 | なし |
■投資指標
2018年6月22日時点
株価 | 2,625円 |
時価総額 | 1兆3,080億円 |
PER | 16.3倍 |
PBR | 3.45倍 |
配当利回り(実績) | 0.38% |
■シャープのPO評価(管理人の参加について)
先日、公募増資を行う予定であることを公表していましたが、実際にシャープが公募増資を発表しました。調達金額が2,000億円を超えていますが、基本的に先日発表されていた通りの内容です。増資についてはすでに株価に織り込まれているはずなので、今回の発表で急落することはないです。
POについては、大型株ですが信用銘柄なので不参加の予定です。
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