2018年1月5日（金）東証JASDAQ上場ハーモニック・ドライブ・システムズ （6324）が「新株式発行、自己株式の処分及び株式売出し」を発表しました。
ハーモニック・ドライブ・システムズは、最大190万株の新株発行と310万株の自己株式の処分によって、金額にして310億円規模の資金調達を行います。同時にKODENホールディングスなどから140万株の売出も実施されます。募集は国内及び海外で行われます。国内の主幹事はSMBC日興証券、三菱UFJモルガンスタンレー証券及びUBS証券です。発行価格等は1月22日(月) から1月24日(水)までのいずれかの日に決定する予定です。
また、ハーモニック・ドライブ・システムズは、ナブテスコを割当先とした新株予約権の発行も発表しています。新株予約権に係る資金調達金額は87億円規模です。新株予約権発行による潜在株式数は1,261,900株。
調達した資金は、生産能力の増強に向けた設備投資資金、2017年にドイツに拠点を置くハーモニックドライブアーゲーを子会社化する際、株式を追加取得するために借り入れた短期借入金の返済資金及び新工場の建設資金の一部に充当する予定です。
※1月5日大引け後、ハーモニック・ドライブ・システムズは貸株注意喚起銘柄に指定されました。
1月22日追記
発行価格は1株につき7,322円 、受渡日は1月30日(火)に決まりました。
■公募・売出し（PO）情報
| 銘柄名 | ハーモニック・ドライブ・システムズ |
| コード番号 | 6324 |
| 上場市場 | 東証JASDAQ |
| 新株発行 | 1,566,100株 |
| 自己株式の処分 | 3,100,000株 |
| 売出株数 | 1,400,000株 |
| OA売出 | 333,900株 |
| 合計 | 6,400,000株 |
| 希薄化 | 6.8% （新株予約権の行使による希薄化も含む） |
| 売出割合 | 1.5% |
| 仮条件 | 3.0% ～6.0% ディスカウント |
| 発行価格決定日 | 1月22日(月) ～1月24日(水)のいずれかの日に決定 |
| 条件決定日 | 1月22日(月) |
| 発行価格(ディスカウント率 ) | 7,322円(6.01%) |
| 受渡日 | 1月30日(火) |
| 受渡日始値（発行価格比） | 7,720円(+5.4%) |
| 調達資金の使途 | 生産能力の増強に向けた設備投資 短期借入金の返済 |
| 売出人 | KODENホールディングス 100万株 伊藤光昌 20万株 太田美保 20万株 |
■幹事証券（国内）
| 証券会社名 | |
| 共同主幹事 | SMBC日興証券 |
| 共同主幹事 | 三菱UFJモルガンスタンレー証券 |
| 共同主幹事 | UBS証券 |
| 幹事 | みずほ証券 |
■企業情報
| 事業内容 | 精密制御減速装置が主力。 |
| 信用/貸借 | 貸借（注意） |
| 株主優待 | なし |
■投資指標
2018年1月5日時点
| 株価 | 7,330円 |
| 時価総額 | 6,945億円 |
| PER | 86.1倍 |
| PBR | 10.42倍 |
| 配当利回り | 0.35％ |
■ハーモニック・ドライブ・システムズのPO評価（管理人の参加について）
ハーモニック・ドライブ・システムズが公募増資を発表しました。希薄化率、売り出し規模ともにそれほど大きくありません。資金調達の目的は、足元の急速な受注増加に対応するための生産能力拡大にあるため前向きに評価しやすいです
ハーモニック・ドライブ・システムズの業績は、受注残が豊富で今期前期比60%以上の増益を会社側では予想しており絶好調です。
ただ、指標面では割高感があります。
POについては、時価総額の大きい貸借銘柄なので参加予定です。
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