2020年11月27日、東証1部上場ANAホールディングス (9202)が「新株式発行及び株式売出し」を発表しました。
ANAホールディングスは、国内外で1億2,631万株の公募増資及びオーバーアロットメントによる売出しに伴う最大1,369万株の第三者割当増資行い、金額にして3,321億円規模の資金調達を実施します。主幹事は野村證券、ゴールドマン・サックス証券及びSMBC日興証券です。発行価格等決定日は12月7日(月)から12月9日(水)までのいずれかの日を予定しています。
調達した資金は、2,000億円をボーイング787型機の購入を含む設備投資資金に充当し、残額は長期債務の返済資金に充当する予定です。
12月7日追記
ANAホールディングスの発行価格は1株当たり2,286円 (割引率3.01%)、受渡日は12月15日(火) に決まりました。
国内:91,310,000株⇒84,310,000株
海外:30,440,000株⇒37,440,000株 に変更。
12月8日追記
ANAホールディングス株は、品貸料の最高料率4倍適用になりました。
公募・売出し(PO)情報
銘柄名 | ANAホールディングス |
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コード番号 | 9202 |
上場市場 | 東証1部 |
新株発行 | 126,310,000株 |
国内:84,310,000株 | |
海外:37,440,000株 | |
海外OA:4,560,000株 | |
売出 | 0株 |
OA売出 | 13,690,000株 |
合計 | 140,000,000株 |
希薄化 | 41.8% |
売出株数の割合 | 0.0% |
仮条件 | 3.0% ~ 6.0% ディスカウント |
発行価格決定日 | 12月7日(月)~12月9日(水)のいずれかの日に決定 |
条件決定日 | 12月7日(月) |
発行価格(ディスカウント率 ) | 2,286円(3.01%) |
受渡予定日 | 12月15日(火)~12月17日(木)のいずれかの日 |
受渡日 | 12月15日(火) |
受渡日始値(発行価格比) | 2,305円(+0.8%) |
売出人 | なし |
幹事
証券会社名 | |
共同主幹事 | 野村證券 |
共同主幹事 | ゴールドマン・サックス証券 |
共同主幹事 | SMBC日興証券 |
引受人 | みずほ証券 |
企業情報
事業内容 | 国内首位の航空会社 |
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信用/貸借 | 貸借(売り禁) |
株主優待 | 株主割引券 |
投資指標
2020年11月27日時点
株価 | 2,540円 |
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時価総額 | 8,851億円 |
PER | -倍 |
PBR | 0.96倍 |
配当利回り | 0.00% |
過去の結果
受渡日 | 発行価格 | 受渡日始値 | 騰落率 |
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2006年3月10日 | 403円 | 414円 | +2.7% |
2009年7月22日 | 259円 | 265円 | +2.3% |
2012年7月26日 | 184円 | 180円 | -2.2% |
逆日歩データ
申込日 | 2020/12/8 | 2020/12/9 | 2020/12/10 | 2020/12/11 | 2020/12/14 |
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品貸料 | 0.1 | 0.6 | 0.5 | 0.1 | 0.75 |
申込停止(2020年11月25日)
ANAホールディングスのPO評価(管理人の参加について)
ANAホールディングスが公募増資を発表しました。1株利益の希薄化や株式需給の悪化が懸念されます。公募増資を行うのは8年ぶりです。
事前報道があったので公募増資自体は、サプライズではありませんが、事前報道では2,000億円規模でしたが、実際には3,300億円規模と想定より大きく40%を超える希薄化が見込まれます。
POについては、大型の貸借銘柄ですが売り禁となっているので見送り予定です。
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