2018年6月1日(金)東証JASDAQ上場スマートバリュー (9417)が「新株式発行及び株式売出し」と「東京証券取引所市場第二部への市場変更承認」を発表しました。
スマートバリューは、50万株の公募増資及びオーバーアロットメントによる売出しに伴う最大10万株の第三者割当増資を行い、金額にして11億円規模の資金調達を実施します。また、筆頭株主で会長の渋谷一正氏らを売出人として22万株の株式売出も同時に実施します。主幹事は大和証券です。発行価格等の決定日は、6月11日(月) から6月14日(木)までのいずれかの日を予定しています。
調達した資金は、クラウドソリューション事業及びモバイル事業の既存サービスへの投資並びに新サービス及び新領域への設備投資及びソフトウェア開発への投資に充当します。
また、ワーク・ライフ・バランスを保ちながら生産性を向上させるため、今後の事業拡大に伴う働く環境の整備、当社の成長に必要不可欠なエンジニア等の育成に充当し、管理機能の強化及び業務効率化を目的とした基幹システムの導入、機能追加・改修にも充当します。
6月22日(金)をもって東京証券取引所市場第二部へ市場変更する予定です。
また、6月30日(土)を基準日として、普通株式1株を2株とする株式分割や東京証券取引所市場第二部への上場記念配当の実施も同時に発表しています。
6月11日追記
発行価格は1株につき2,472円、受渡日は6月22日(金)に決まりました。
■公募・売出し(PO)情報
銘柄名 | スマートバリュー |
コード番号 | 9417 |
上場市場 | 東証JASDAQ→東証2部 |
新株発行 | 500,000株 |
売出株数 | 223,000株 |
OA売出 | 108,400株 |
合計 | 831,400株 |
希薄化 | 14.0% |
自己株式を除いた発行済み株式総数に対する売出株数の割合 | 5.1% |
仮条件 | 4.0% ~ 6.0% ディスカウント |
発行価格決定日 | 6月11日(月)~6月14日(木)のいずれかの日に決定 |
条件決定日 | 6月11日(月) |
発行価格(ディスカウント率 ) | 2,472円(4.04%) |
受渡予定日 | 6月22日(金) |
受渡日 | 6月22日(金) |
受渡日始値(発行価格比) | 2,462円(-0.4%) |
調達資金使途 | ・ソフトウェア開発投資資金 ・データセンター設備のサービスレベルの継続的な維持を目的とした関連設備への投資資金 ・施設設立を目的とした建設費 ・モバイル事業における店舗改装工事資金 ・本社移転に伴う敷金の支払い及び建物附属設備等への資金 ・全社基幹システムの導入及び機能追加・改修への投資資金 |
売出人及び売出株式数 | 渋谷一正 130,000株 渋谷順 93,000株 |
■幹事
証券会社名 | 割合 | |
主幹事 | 大和証券 | 91% |
幹事 | SMBC日興証券 | 7% |
幹事 | 株式取引なら岩井コスモ証券 | 1% |
幹事 | エース証券 | 1% |
■企業情報
事業内容 | クラウドソリューションとドコモショップ運営が両輪。テレマティクスサービスも注力 |
信用/貸借 | 信用 |
株主優待 | なし |
■投資指標
2018年6月1日時点
株価 | 2,047円 |
時価総額 | 91億円 |
PER | 27.8倍 |
PBR | 4.26倍 |
配当利回り | 0.49% |
■過去3年間の結果
受渡日 | 発行価格 | 受渡日始値 | 騰落率 |
2015年6月16日(新規上場時) | 1,580円 | 7,030円 | +344.9% |
2015年10月と2018年1月に普通株式1株を2株とする株式分割を実施しています。
■スマートバリューのPO評価(管理人の参加について)
スマートバリューが公募増資と株式の売出しを発表しました。1株利益の希薄化や株式需給の悪化が懸念されます。調達資金の使途には、「クラウドサービス」、「モビリティIoT」といった個人投資家に人気のありそうな単語が並んでいます。
東証2部への市場変更、株式分割、記念配当の実施も予定されており、これらは好感されそうです。
POについては、小型の信用銘柄なので不参加の予定です。
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