2017年12月5日(火)東証1部上場シーティーエス (4345)が「自己株式の処分及び株式売出し並びに自己株式の消却」を発表しました。
シーティーエスは、最大345万株の自己株式の処分により、金額にして32億円規模の資金調達を行います。主幹事は大和証券。処分価格等決定日は12月13日(水)から12月18日(月)までのいずれかの日を予定しています。
調達した資金は、建設ICT関連の設備投資として、準天頂衛星システム「みちびき」を利用した測量に対応するための自社システムのソフトウェア開発に係る設備投資資金、上記自社システムのソフトウェアを活用する測量機器を含 むレンタル用測量機器の取得資金、レンタル用システム機器の取得資金等に充当する予定です。
また、シーティーエスは、2018年1月31日に140万株(発行済株式総数の3.1%)の自己株式を消却する予定です。
12月13日追記
処分価格は1株につき803円 、受渡日は12月21日(木)に決まりました。
■公募・売出し(PO)情報
銘柄名 | シーティーエス |
コード番号 | 4345 |
上場市場 | 東証1部 |
新株発行 | 0株 |
自己株式の処分 | 3,000,000株 |
売出株数 | 0株 |
OA売出 | 450,000株 |
合計 | 3,450,000株 |
希薄化 | 8.6% |
仮条件 | 3.5% ~5.5% ディスカウント |
処分価格決定日 | 12月13日(水)~12月18日(月)のいずれかの日に決定 |
条件決定日 | 12月13日(水) |
処分価格(ディスカウント率) | 803円(3.60%) |
受渡日 | 12月21日(木) |
受渡日始値(処分価格比) | 809円(+0.7%) |
調達資金の使途 | 準天頂衛星システム「みちびき」を利用した測量に対応するための自社システムのソフトウェア開発に係る設備投資資金等 |
■幹事
証券会社名 | 引き受け株式数 | |
主幹事 | 大和証券 | 3,000,000株 |
■企業情報
事業内容 | 建設ICTの専門会社。現場向けITインフラ、測量計測機器軸に全国展開。 |
信用/貸借 | 貸借 |
株主優待 | なし |
■投資指標
2017年12月5日時点
株価 | 960円 |
時価総額 | 430億円 |
PER | 38.4倍 |
PBR | 9.71倍 |
配当利回り | 0.94% |
■シーティーエスのPO評価(管理人の参加について)
シーティーエスが自己株式の処分を発表しました。需給面での懸念はありますが、希薄化率は10%未満とそれほど高くありません。今回の資金調達は、設備投資資金に使われます。成長期待の高い銘柄のため、前向きな評価もされやすいです。
株価は、今年に入ってから3倍以上に上昇し上場来高値圏にあります。
業績は、主力の建設ICT事業において、受注が好調で売上が順調に伸び、今期前期比25%程度の増益を会社側では予想しています。
指標面では、さすがに割高感があります。
POについては、貸借銘柄なので参加予定です。
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