2017年12月1日(金)東証2部上場日本プラスト (7291)が「東京証券取引所市場第一部指定承認」と「自己株式の処分及び株式売出し」を発表しました。
日本プラストは、OA含めて365万株の自己株式の処分により、金額にして39億円規模の資金調達を行います。主幹事はみずほ証券。処分価格等決定日は12月11日(月)から12月13日(水)までのいずれかの日を予定しています。
調達した資金は、財務基盤の一層の拡充のため借入金の返済に充当する予定です。
また、2017年12月21日(木)をもちまして、上場市場を東証二部から東京証券取引所市場第一部へ市場変更することとなります。
12月11日追記
処分価格は1株につき1,022円 、受渡日は12月21日(木)に決まりました。
■公募・売出し(PO)情報
銘柄名 | 日本プラスト |
コード番号 | 7291 |
上場市場 | 東証2部→東証1部 |
新株発行 | 0株 |
自己株式の処分 | 3,175,000株 |
売出株数 | 0株 |
OA売出 | 475,000株 |
合計 | 3,650,000株 |
希薄化 | 23.2% |
仮条件 | 3.5% ~5.5% ディスカウント |
処分価格決定日 | 12月11日(月)~12月13日(水)のいずれかの日に決定 |
条件決定日 | 12月11日(月) |
処分価格(ディスカウント率 ) | 1,022円(3.58%) |
受渡日 | 12月21日(木) |
受渡日始値(処分価格比) | 1,051円(+2.8%) |
調達資金の使途 | 借入金の返済 |
■幹事
証券会社名 | 引受株式数 | |
主幹事 | みずほ証券 | 1,809,900株 |
幹事 | SMBC日興証券 | 635,000株 |
幹事 | 大和証券 | 476,200株 |
幹事 | 東海東京証券 | 158,700株 |
幹事 | 野村證券 | 95,200株 |
■企業情報
事業内容 | 樹脂とエアバッグが2本柱の独立系自動車部品大手。 |
信用/貸借 | 貸借 |
株主優待 | あり 保有株数に応じて500円~5,000円分のクオカード(年2回) |
■投資指標
2017年12月1日時点
株価 | 1,141円 |
時価総額 | 221億円 |
PER | 6.2倍 |
PBR | 0.69倍 |
配当利回り | 1.31% |
■直近3年間に行われた自己株式の処分の結果
受渡日 | 発行価格 | 受渡日始値 | 騰落率 |
2015年1月27日 | 888円 | 883円 | -0.6% |
■日本プラストのPO評価(管理人の参加について)
日本プラストが自己株式の処分と東証1部への昇格を発表しました。希薄化率はそこそこあり、需給面での懸念もあります。今回の資金調達は、借入金の返済に充当されるため前向きとは捉えられません。PBRも1倍を大きく下回っており残念です。
東証1部への昇格については、ずっと東証2部にいた銘柄でもありサプライズです。
株価は、タカタの代替需要の思惑などで大きく上昇する場面もありましたが、現在は年初とほとんど変わらない水準でTOPIXなどと比べると弱い動きです。
業績は、今期前期比2割の減益を会社側では予想しており良くありません。2年連続で売上高が大きく落ちているのも気になります。
指標面では、割安な水準です。
POについては、小型株なのが気になりますが、貸借銘柄なので参加予定です。
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